ピストンさんちゃん
2018年1月19日
権現岳
一昨日の甲府盆地は雨。一夜明けて前日の18日の通勤時に雪化粧の化粧直しをした八ヶ岳を見て「行くか!」と。北杜市長坂に住んでいる会社の同僚に長坂は雨だったか雪だったか問うと「わかりません。昨夜は家に帰っていないので・・・」だと。つまり女の家に泊まってチョメチョメしてたちゅうこんだな!
<1月19日>
天女山入口~権現岳
5:20ころに天女山入口に着いたときには車は一台も無く。5:40に出発。もちろんまだ真っ暗。気温は-4℃ほどだった。雪は全く無し。一昨日はこの辺りも雨だったわけか。
これは6:30ころの富士山。
前日の気温が高かったことが災いしたのか樹氷になっていない。ちょっと、いや、かなりがっかりした。
天女山を過ぎて樹林帯に入っても雪は少な目。
8:30、前三ツ頭手前。ここまでくると眺めが良くなってきます。
左から北岳、鳳凰、甲斐駒、仙丈。
甲府盆地と富士山。八ヶ岳はいい天気でしたが、嫁によると南アルプス市は薄日でそれほどいい天気ではなかったらしい。あの雲の下だったわけだな。
9:00、前三ツ頭。-3℃くらいで風は穏やか。
中央アルプス。この日は南アルプス、北アルプスより中央アルプスの稜線がはっきりよく見えていたと思う。
三ツ頭へ向かいます。こっからがキツイ。
三ツ頭手前。ここへ上がる前にアイゼンを付けたりジャケットを着たりと休憩を兼ねて身支度。このとき私が出発するときに車で来たと思われる人に越される。観音平へはトレース無し。
編笠山とその奥に御嶽山。
南アルプス。この日は気温が高めだからかちょっと霞んだ感じだった。
10:40、前三ツ頭。やはり稜線に出るとそれなりに風が強かった。
予想外のことが起きました。三ツ頭先の樹林帯に入ったところからトレースが無くなりました。樹林帯から先行者を越して私が先行ラッセル。
振り返ると後続者は一人増えて二人。スノーシュー持っている人はそれを使わず。何のために持ってきたん?スノーシュー使って俺より先に行ってくれよとも思いましたがトップは譲らんと気合入りました。
なるべく這松を避けてるつもりでしたがなかなかそうもいかず心が痛みました。
ところどころめちゃくちゃなルートを取ってしまいながらもなんとかトラバースするところへ。ここにも自分の足でトレースを付けたわけですがなんとなく気分がいいものですね。
12:00、権現岳に到着。この標柱の上の岩がほんとの山頂なわけですが興味が無いので先へ。
権現小屋とギボシ。ギボシへ向かう登山者が一人。今日の山頂一番乗りは自分だと思っていたらやられました、青年小屋からの入山者がいたとは!
分岐点から見た阿弥陀岳と赤岳。なんだあ、やっぱ雪少な~。
ギボシへ向かっている人。ここの稜線は雪庇がはっきりしなくて見た目が怖い。俺は歩けないなあ。
権現岳と富士山。
旭岳への下降点から見た赤岳、中岳、阿弥陀岳。キレット方面へトレースあり。ギボシへ向かっていた人は荷が小さかったので青年小屋からの往復だろうから別の人のトレースだな。私もここの縦走やってみたい。
同じく旭岳への下降点から見た富士山、三ツ頭、権現岳。
権現小屋へ寄ってみました。もちろん休業中。眺めもいいし入山者も多いから営業すりゃいいのにといつも思う。ここって民営?公営?20年近く前にここへ泊まったときは「夏の最盛期でも15人泊まることはめったにない」と小屋番さんが言っていましたが今はどうなのでしょう?
鋭い氷柱が屋根から垂れ下がり、天気が良かったからそんなに寒くは感じませんでしたが日陰になった入口前の温度計は-8℃を示していました。
小屋の煙突と南アルプスをバックに記念写真。小屋番さんは屋根に上がらないでくださいとも言ってました。それと小屋のまわりにウ〇コしないでくださいとも言ってた。
山頂を後にしたのが12:50。50分も山頂付近でうろうろ遊んでしまった。下山中、振り返ると雲が湧いてきた。
甲府盆地方面も雲が増えとるなあといい眺めを惜しみつつ樹林帯に下降しました。
ラッセルの疲れが出たのか下山はヘロヘロでした。天女山駐車場は雪も無くご覧の通り。
16:40、天女山入口に到着。気温は1℃でしたがもっと寒く感じました。山頂では天気が良かったので気温よりも暖かく感じ、登山口では曇りなので気温よりも寒く感じる不思議な現象。
中央道長坂IC近くから撮った甲斐駒ヶ岳と鋸岳。きれいな景色に思わず車を停めてしまいました。南アルプスが見えない南アルプス市より、南アルプスが良く見えるこういうところに住みたかったなあ。