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2018年4月30日、5月1日

​徳本峠から霞沢岳

 とても静かな山登りでした。上高地から入山するわりに人が少なめであることはわかっていましたが「都会の喧騒」ならぬ「涸沢の喧騒」を避けた感じでしょうか。

​ 考えていたよりも早く上高地に着いてしまい朝から土産物屋さんを散策し9:15にバスターミナルを出発。明神には10:00に着いてしまい「やべえ、このままじゃ徳本峠に着いてから時間が余りすぎる」と明神館でも暇つぶし。

 雪渓状態の白沢を歩く。ところどころ雪のすぐ下から沢が流れる音がしてくるのでちょっと怖い。下山時には「しまった。雪渓を下りすぎた。」と思った瞬間に足元の雪に穴が開き川に落ちてしまいました。

 

 

 

​ 振り返ると明神岳。徳本峠には白沢から分かれて黒沢を進みます。黒沢へ誘導する目印の竿はありますが変な踏み跡があるので白沢へ進まぬよう要注意。

 

 

 

 13:00、徳本峠に到着。先行者に追いつくこともなく、後続者に抜かれることもなく、すれ違った下山者は6,7人。とても静かでした。

 

 

 

 キャンプ場はまさしく”峠”にありました。峠の稜線上です。ご覧のように雪が無くあ然。当然雪があるものと思っていたので竹ペグしか持ってきませんでした。

 

 別の人のテントと、写真奥への道が展望台と霞沢岳へ進む道です。

 

 

 

 これは私のテント。背後には西穂の稜線。先行者のテントの辺りだと奥穂も見えます。天場は変な傾斜をしているところばかり。寝っ転がってみるとどこもかしこも鯖折り状態になってしまいどこにするかかなり悩んでしまった。

 

 

​ 翌朝は3:40に出発し4:50にジャンクションピーク。途中、動物撮影らしき自動カメラのストロボが光ってびっくりしたわ~。

 

 

 

​ P2を過ぎ樹林帯から垣間見るK1(右)とK2(左)。ジャンクションピークを過ぎてからちらちら見えて「なんかすげえ遠いんだけど」と感じていたものがやっと近づいてきた。

 

 

 

​ 登ったり下ったり地味な樹林帯歩きからようやく見通しがきくところへ。右からK1、K2、霞沢岳。霞沢岳よりK1、K2のほうが高く見えるんだけど。

 

 

 

 7:10、K1に到着。「K」は何? カラコルムじゃないから霞沢のKか?

 

 

 

​ K1から見る前穂、奥穂、西穂。ちょっと霞沢岳に霞んでしまっていたのが残念ですがいい眺めです。手前は六百山へ続く北尾根。道はありませんがこの先に行って何も遮るものが無いところまで行ってみたいなんて気持ちにもなりました。

 

 

 

​ 笠ヶ岳です。

 

 

 

​ 7:55、霞沢岳山頂です。すれ違う人はいなかったので北尾根、西尾根、南尾根などから登った人がいなければ本日の一番乗りです。出会ったのはこの後徳本峠から登ってきた一人のみでした。

 

 

 

​ 焼岳です。

 

 

 

 乗鞍岳です。乗鞍ってスキー場のイメージが強くて登山の対象に考えたことなかったけど今度行ってみようかな。

 

 

 

​ 下山はK1までは穂高を正面に歩くので心地良い歩きでした。しかしそのあとは地味なアップダウンを繰り返し11:40に徳本峠、13:00に徳本峠を後にし14:50上高地。

 

 

 

 ゴールデンウィークの上高地へ来たのは21年ぶり。帰りはバスターミナルでずいぶんと並びましたが意外に人は少ないんだなあと感じました。日本人より外国人の方のほうが多いんじゃねえ?って感じです。

 今年は雪は少なめらしく、下調べで出てきたK1の「雪壁」も「あそこのことだったのなあ?」という程度でした。気温が高いせいで足跡が融けてしまうのかトレースはちょっとはっきりせず、夜明け前の行動は前日の下見とスマホのGPSが役に立ちました。

 残雪感がいまいちでしたが静かな歩きが楽しめました。

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