top of page

2018年2月24日

​大山

  「僕、ドラえも~ん」ではありません。何が言いたいかというと「大山」は「おおやま」ではありません。山に詳しくない方のために説明しますと「だいせん」と読みます。こんなこと書いても若い人には何のことだかわからないと思いますが。

 場所は鳥取県。伯耆大山(ほうきだいせん)とか伯耆富士とも呼ばれる山です。残念ながら今回の山行は散々な天気でした。山梨と鳥取、約700km、独りで運転しての往復でしたがいったい何しに行ったんだか・・・・

 これは前日の23日、大山町へ向かう途中で見た大山です。この方角からは「東の富士、西の大山」そのものです。

 

 

 

​ 同じく前日の23日、モンベルショップ大山から17:15ころに撮影。1時間前はガスって山は見えなかったのに温泉に入っている間に雲一つ無く晴れ上がっていたことに驚きました。また分かってはいましたが傾斜のキツさを実感しました。

 この景色を見て翌日が楽しみでしたが、この時点で翌日の天気が怪しいこともわかっていました。

 

 

 

​ 朝5:00に夏山登山道を出発。暗くて稜線は見えませんでしたが星空でした。なんとか天気がもってほしいと願いながら・・・

 

 

 風で唸る樹林帯から空を見上げると星がどんどん雲におおわれていきました。「最悪だ」と​つぶやきました。5合目を過ぎて樹林帯を抜けるとご覧のありさま。何も見えません。

 

 

 

 5~6合目間では視界はまだまし、でも強風。雪質は湿った4月くらいの春山のような雪でした。

 

 

 

​ 6:45、6合目避難小屋。ちっちゃな小屋でした。「ここはトイレではありません」と書いてあったことに笑ってしまいました。

 

 

 6合目からは視界数メートル、先が見えません。「これがホワイトアウトか」と思いました。10~15mくらい間隔で目印のポールが立てられているのですが次のポールが見えるまで先へ進めません。少し進んで次のポールを探しても見つからず元のポールへ戻ろうとしても元のポールを見失うことも。しかも氷の粒のような雪が強風で下から吹き上げてきてサングラスの間から目に入ってくるので目を開けていることにも苦労しました。私のしょぼいゴーグルはすぐに曇ってしまうのでゴーグルは持ち歩きません。

​ よくわからない写真ですが頂上避難小屋です。歩き始めてからちょうど3時間の8時に着きました。

 

 

 

​ 頂上避難小屋へ寄るのは後回しにし、弥山(みせん)山頂。ほんとにほんとに何も見えず。剣ヶ峰のけの字も見えませんでした。

 

 

 

​ 頂上避難小屋は結構大きな小屋でした。先客が3人いました。しばらくここで待機しましたが一向に天気が回復する様子がなかったので頭の中は「カニを食べに行く」に切り替えて下山。

 

 

 

​ 登ってきたときには傾斜のキツさをそれほど感じなかったのですが下ってみると「おお~、こんなに急斜面だったんか」と思うほど。視界は相変わらず悪かったのですが登ってくる人が増えてきたのでルートを見失うことはありませんでした。

 

 

 

​ 下山してきての6合目避難小屋でパチリ。

 

 

 

​ こんな悪天候にも関わらず登ってくる人が多く、すれ違い待ちでなかなか進めませんでした。登山者、バックカントリーのスキーヤー、ボーダー、すごい人です。天気が良かったらどのくらいの賑わいになるんでしょうか。さすが西日本屈指の人気の山だと感心しました。

 

 

 

​ 10:20、下山完了。ここで晴れてたらもう一回登ってやろうかと思ってましたが幸いなことに晴れていませんでした。

 

 

 

 まったくすごい悪天候でした。気温は-3℃くらいでそれほど寒くはなかったのですが強風で吹き付けてくる氷の粒のような湿った雪にはまいりました。まつ毛も凍り付いたし、サングラスも凍り付いて役に立たなくなりました。写真を撮ろうとインナー手袋になるとあっという間に濡れてしまいました。袖の隙間にも雪が入り込んで濡らしてくるためオーバーミトンで袖をふさがなくてはなりませんでした。

 下山後は境港へカニを食べに行き、米子インターから帰る16時ころには高曇りながらも大山が姿を現していましたが悔しとか何の未練もありません。ぴーかんに晴れたときにまた来てやる、そんな気持ちのみでした。もう一度来るために大山貯金を始めなければ、と思う今日この頃です。

bottom of page